大阪大学 Global COE series презентация

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「留学」 の勧め 「留学」とは? 研究者(臨床医、など)としての発展のために、外部の、通常は国外の、教室へ広い意味での「勉強」に行くこと。 期間は数日から3-4年に亘り得るが、此処では少なくとも半年以上の場合を考へる。 比較的最近まで、日本の研究者は学部卒業から独立研究者までの何処かの段階で、所謂、「留学」をすることが普通であったし、屡々、Academia で生涯を送るためには 殆ど必須であると見られてゐた。 果して現在は??

Слайд 1Kunihiko Suzuki

Professor Emeritus, Neurology and Psychiatary
Director Emeritus, Neuroscience Center University of

North Carolina, Chapel Hill, NC, USA

Request Session 「留学」の勧め
Conflict of Interest
Miscellaneous comments/questions (OPEN SESSION)

大阪大学 Global COE series No. 3, June 15, 2009


Слайд 2「留学」 の勧め
「留学」とは? 研究者(臨床医、など)としての発展のために、外部の、通常は国外の、教室へ広い意味での「勉強」に行くこと。
期間は数日から3-4年に亘り得るが、此処では少なくとも半年以上の場合を考へる。
比較的最近まで、日本の研究者は学部卒業から独立研究者までの何処かの段階で、所謂、「留学」をすることが普通であったし、屡々、Academia で生涯を送るためには 殆ど必須であると見られてゐた。
果して現在は??


Слайд 3「留学」 の勧め; 目的、功罪とその変遷
目的:何のために留学するのか?
日本では出来ない研究が出来る。
設備の問題、学内雑用や臨床義務なし
一流の研究者との接触
外国での生活によって、本当の国際感覚を身につける(=「国際」の意識を失って、外国人を外国人と意識しなくなる)
言語に慣れる
研究制度、研究室の運営、対人関係、
異なる歴史、文化、社会、日常生活の経験、知己、
マイナスの要素 (比較的最近)
帰国した時の日本での見通し、職の不安定、子供の教育
現地での生活程度が日本より低い
戦後から現在まで、これらの要素は少しづつ変遷し、バランスが入れ替って来た。然し、私は長い目で見て「留学」の「功」は「罪」を遥かに凌ぐと考へる。


Слайд 4「留学」 の勧め; 行先を選ぶに当って
最も重要なことは、留学によって何を得たいかを自分自身に明確にすること。決った答はない。
ボス・研究室の選び方
有名な大物ボス 対 新進若手研究者
研究室のサイズ、運営方法
屡々、事前に見極めることは困難。可能だったら、経験者の意見を聞く。
期間:目的によって異なる。
短期留学 (数ヶ月から一年未満)
長期留学 (一年以上)一年間は短か過ぎる、最適期間はあるか?
至適時期があるか?
学部卒業直後(医学部のみ)、大学院在学中、学位取得直後、研究者として独立してから(=「留学と言ふより、Sabbatical)
行先との交渉
個人として、教室から推薦されて、知人を介して、招待されて (私の例は 「Saul Korey

と私」 に詳しい)

Слайд 5「留学」 の勧め; 滞在中に
お客様意識を持つな。ボスのグラントによる、Give and Take の雇用関係の下にあることを忘れない。
意識下ではあっても、日本人に依然として存在する外国崇拝、外国人に対する劣等感を忘れよ。何処の国でも、阿呆の数に変りは無い。
臨時の客員メンバーとしてではなく、研究室の他のメンバーと同等の個人として研究室の一員になる。「和を以って尊しとなす」が至上ではない。立てるべき波風は立てる。揺らすべきボートは揺らす。
自分の殻に閉じこもらないで、全てのメンバー、~ ボス、同僚、技術員、秘書、と付きあふ。
二回目の講義で強調した self-expression の 原則を守る。
大きな機械の歯車の一つにならないやうに注意する。活発で、大きな研究室に留学した場合特に重要である。
これを怠ると、自分で問題を捉へ、広いアプローチを使って実験計画を立て、結果を出し、解析し、次の段階へ進む、といふ、研究者として最も大切なことが学べない。
歯車として、幾ら多くの論文を有名な雑誌に載せても、見栄以上、何の役にも立たない。それでは独立研究者ではない。


論文のみならず、研究結果を学会で発表する機会を求める。
研究室の外でも 一般社会に融け込め。家と研究室を往復するだけの生活では留学の重要な意味の一つを失ふ。

Слайд 6「留学」 の勧め; 二つのタイプ
自分の生来のタイプを見定めるための「留学」にも意味がある。
優等生タイプ
基礎的な知識を持ち、文献をよく読み、相談して決めた実験を遂行する能力がある。然し、その実験を済ませると、ボスのところへ「次、何をしませうか?」 と相談に行く。先を見る能力はあるが、屡々、見え過ぎる。やっても無駄だと思ふ実験はしない。
我が道を行く(じゃじゃ馬)タイプ
寝る時間どころか、文献を読む時間も惜しんで、我武者羅に働く。一つの実験を済ませると、自分で何かやってみる。結果を「こんなことをやって見ましたが」とボスに見せる。文献の知識に欠けるから、屡々、的外れであったり、既にやられてゐる、結果が判ってゐる実験をやる。然し、時にはボスの気が付かないやうな独創的な面白い実験をやる。先は見えないから「実験はやってみなくちゃ判らない」
優等生タイプは着実に安打を打つ、じゃじゃ馬タイプは三振かホームラン。
この二つのタイプは生来の性格に基づく部分が多いが、それを意識することによって、適当なバランスを目指すことは可能である。但し、「適当なバランス」は定義として適当に決ってゐるので、実際に何処にその「適当」があるかを見極めることは易しくない。


Слайд 7鈴木研究室へ留学した若き(若かりき)日本人研究者達 (slightly outdated)


Слайд 8Coworkers in my lab who used to be young or are

still young
Gideon Bach Debbie Belchis Elizabeth Bourque Rosy Boustany Alex Brown
Corina Budde Myung-Un Choi 道家 まり子 Rosario dos Santos Leslie Einhorn
衛藤 義勝 江添 隆則 藤田 信也 花田 英輔 原 洋治
Hans Holtschmidt 五十嵐 正紘 伊岐須 英輝 Mark Israel 泉 達郎 鴨下 重彦 片山 盛夫 Willem Kleijer 小林 卓郎 児玉 荘一 Silvia Kreda Ted Kurczynski 松田 純子 松本 暁子 宮武 正 Michelle Muscillo 中野 武 中安 弘幸 難波 栄二 西垣 敏紀 西本 潤史 西沢 正豊 荻野 忠 大野 耕策 Joe Poduslo Gil Ribeiro Maria Schröder Donald Siegel Norbert Stahl 鈴木 義之 田中 あけみ 田中 晴美 遠山 潤 Anna Maria Vaccaro Yan-ming Wang 山口 修一 山中 龍宏

Main collaborators
Saul R. Korey 鈴木衣子 Fernando Aleu Jim Austin AJ Bermudez
Peter Berman Murray Bornstein Roscoe Brady Elvira Ceccarini Hong Chen
Allen Crocker Leo Davidoff Sandra d’Azzo Phil Duffy 榎原 智美 Charlie Epstein Klaus Ferlinz Tom Fletcher 藤本弘一 Pierluigi Gambetti Nick Gonatas Jim Goldman Klaus Harzer Margarete Henseler P. Hoogerbrugge
Panas Ioannou 石塚稲夫 Robert Katzman Yasuo Kishimoto Andreas Klein
Horst Klima Ed Kolodny Mario Kornfeld Clara Sa Miranda Miriam Meisler
Carlos Morales Hugo Moser Rachel Myerowitz Liz Neufeld Pierre Morell
Bill Norton 岡田伸太郎 大矢 寧 Peter Pentchev Shirley Poduslo
Ben Poorthuis Brian Popko Jim Powers Rick Proia Hope Punnett
Cedric Raine Isabelle Rapin 斎藤 祐子 Konrad Sandhoff F. Scaravilli
Herb Schaumburg Labe Scheinberg Doris Schnabel S. Srivastava 只野-有冨 桂子
Robert Terry Wally Tourtellotte Marie T. Vanier D. van Bekkum David Wenger

Fellow Travellers, 1965 - 2003


Слайд 9Conflict of interest
Conflict of interest (利益相反)は日本では比較的最近の概念。研究者は個人的な関係、偏見、利害関係、感情などによって客観的で公正なサイエンスの遂行を妨げる全ての行動を避けなくてはならない。最近は、その可能性があってもいけない。例へば、
研究費の援助を受けてゐる、或ひは自分が株主である会社の製品に就いての研究をする。
先生が弟子の、弟子が先生の研究を審査・評価する。
自分の所属する大学、研究所からのグラント申請を審査する。共同研究者、逆に競争相手のグラント、原稿を審査する。
多くの大学が Nepotism Rule を持ってゐるが、これも広い意味で Conflict of

interest を避けるため。

Слайд 10Conflict of Interest
現在の米国の基準では、「Conflict of Interest があってはいけない」 のみならず、「Conflict of Interest があり得る、あるのではないか?」 と疑はれ得る状態も許されないので、例へば、先年話題になった

製造会社から研究費の援助を受けて Tamiflu の研究をすることは、事前に全てを公開して審査を受け、然るべき監視機構を設定しなくては不可能。「研究費援助は客観的な研究結果、その報告には影響しない」 といふ事後説明では不充分。
此処までする必要があるか? 論文に研究費の援助を明記すれば良いのではないか? サイエンスは相互の信頼の上に築かれるべきものではないのか? → 研究者性善説 対 性悪説;最近の傾向は 研究者性悪説に傾いてゐる。 責任は何処にあるのか?

Слайд 11Conflict of Interest
以下の申請の審査には関与しない。審査中は室外に出る
現在又は過去5年程度自分が所属する(した)大学、研究機構 (州立大学などは、全てのキャンパスを同じ大学とする)
過去10年以内に共同研究を行った研究者 (論文共著者)
師弟の関係にある研究者
現在鎬を削ってゐる競争相手
同じ大学からの申請、自分の弟子からの申請、共同研究者からの申請、競争相手からの申請、などを審査することは日常的にある。審査を担当しないまでも、室内に留まって議論を聞くことが出来る。


Слайд 12Miscellaneous comments / questions I
何故、47年住んだアメリカから日本に帰って来たのか?
Alternative career の可能性は?
Teaching position, Industrial Laboratory, Laboratory

technician, and perhaps, also Administrator or Entrepreneur
原稿査読者の意見が分かれた時、Negativeであった reviewerのコメントに答へる実験をし、さらに良い原稿にして再投稿しても、また reject された(さらに追加実験を要求される)。 Editor に対する 効果的な rebuttal は?
(a) 面白くかつ重要でありそうな現象を見つけ、それを分子で説明するアプローチ、(b) ある分子に着目して分子が関る現象を追ひ求めていくアプローチ、いずれが相対的にbetter ? (c) 現象に関わる分子を網羅的にスクリーニングするアプローチは?

Слайд 13何故 日本へ帰って来たのか?
1955 東京大学教養学部教養学科、科学史・科学哲学分科卒業 1959 東京大学医学部、医学科卒業 1960 Resident in Neurology, Albert Einstein College of Medicine 1965 Assistant Prof. Neurology,

Albert Einstein College of Medicine 1969 Associate Prof. Neurology, Univ. Pennsylvania School of Medicine 1972 Prof. Neurology and Neuroscience, Albert Einstein College of Medicine 1985 Prof. Neurology and Psychiatry Univ. North Carolina Chapel Hill Director, Neuroscience Center Univ. North Carolina Chapel Hill 2002 Univ. North Carolina 退職 名誉教授 2003 東海大学未来科学技術共同研究センター教授 同、糖鎖工学研究施設長

42年

4年


Слайд 14何故 日本へ帰って来たのか?
科学には国境は無いが、科学者には祖国がある。 (Pasteur) (私にとっては文化的な意味であって、政治的な意味は無い)
現役で働いてゐる間は、米国は多くの利点を供給してくれる。出身国、出身校、人種は問題にならない。個人の能力が主体。半世紀住んで、仕事・職の面で差別されたと感じたことは無い。
然し、米国籍を取得する気にはならなかった。それは、
私にとって日本の歴史、文化の根があまりにも深いことに依る。長く住めば住むほど、アメリカは外国だといふ意識が強くなった。
その違和感の根底にあったのは、(1)異常に強力な神様、(2)米国流資本主義の極端な実利主義 (“全てのものはお金に換算できる。”“役に立たないものに価値がある筈がない“)、(3) 米国は大きいけれど心理的には島国である(日本は小さな島国)、(4)米国には高度な「文明」はあるかも知れないが、たった200年の歴史ではまだ独自の文化を持つには至ってゐない。
私の背中に最後の一押しを与へたのは George W. Bush.


Слайд 15Miscellaneous comments / questions II
優れた研究者に共通した資質とは何か・失敗や挫折のパターン
本能的な、自分でもコントロール出来ない知的好奇心に駆り立てられること。 失敗や、挫折にパターンがあるか?
科学と宗教
今日配布した小文をご参照下さい。但し、私の立場は 一方の端に偏った、過激なものであることは百も承知です。自分で考へるための材料だと思って下さい。私に同意せよ、などとは間違っても言ひません。
科学と社会
第二回の講義で、科学者の社会一般への発言、似非科学などに就いて、ある程度議論しました。
科学行政の改革
これは、日本のサイエンスの将来にとって極めて重要な題目です。第一回に配布した

「お上のことに間違ひはござゐますまいから」 をご参照下さい。
役に立つサイエンス vs 役に立たないサイエンス
第一回に配布した 「文化活動としてのサイエンス」 をご参照下さい。

Слайд 16一般社会、マスコミへの発言
全ての分野に於ける科学研究が大部分公費=税金で賄はれてゐる現在、研究者が自分のやってゐることを社会に対して、説明し、理解して貰ふことは研究者の義務である。
現在の世界の潮流、「サイエンスは人類の福祉のためにしなくてはならない、全ての研究は人類に実利的な結果を齎さなくてはならない」 を金科玉条とする必要はない。「サイエンスの本質、目的」に就いては、研究者の数だけの異なった意見があって当然である。危険なのは、そのどれかに統一しなくては気の済まない人たちである。
一般社会にとっても、それに相対する研究者にとっても、最も大切なのは サイエンスの知識ではない。物事を論理的に、客観的に考へる習慣である。
目標によって、発言の内容を調整することは必須。
政治家 (議論に勝つために議論する)
マスコミ (the lowest denonimator に焦点を合はせる)
教育者 社会学者 (医療評論家を含む)(屡々、生物学に無知であり、イデオロギーに操られる)
一般社会人 (「権威」を崇拝する傾向が強い)
他分野の科学者・研究者

(決して無視できない。 専門馬鹿の巣)

Слайд 17似非科学
サイエンスの進歩にも拘らず、似非科学の跳梁は目を覆ふものがある。寺田寅彦に笑はれ、馬鹿にされるのが現況である。
サイエンスの本質を社会に理解して貰ふことのみならず、更には、現在、はびこってゐる 「似非科学」 (e.g. 血液型と性格との間には関連がある、マイナスイオンの効用、Collagen, Glucosamine を摂ると美人になる、高濃度の酸素を吸入すると健康に良い、イモリの黒焼きは強力な媚薬、ガマの油は万病に特効がある、教祖様に撫ぜて貰ふと盲人が見えるやうになったり、歩けない人が歩けたりする、--) と戦ふことも、研究者のやるべき社会奉仕である。
私個人が極めて大切だと考へるのは、現在のマスメディアの 科学に対する無理解を少しでも改善すること。 「似非科学」の多くは、マスコミが容認、宣伝することによって生き永らへてゐる。マスコミに必要なのは知識ではない、物事を論理的に考へる習慣である。 結局、これは、一般社会の教育に繋がる。ある意地評論家曰く 「全ての病気を治すために必要な知識、技術は既に存在する。病気を治せなければ、それは医者の不勉強又は怠慢である」
「専門馬鹿」

になるな。野球の初期に 投手が投げる球が曲ることは物理的にあり得ないことを「証明」した物理学者がゐた。Uri Geller が「念力」 でスプーンを曲げることは物理学的に可能かも知れないと言った物理学者がゐた。
イデオロギー、先入主、信念、信仰に目隠しされて、自分自身の思考を停止しないこと。


Слайд 18「役に立つサイエンス」 と 「役に立つことを目的としないサイエンス」 どちらが “古臭い” のか?
現代の厳しい経済環境に於いては、サイエンスは実利的に役に立ち、人類の福祉に貢献すること(のみ)を追求すべきであって、 「無駄」 な 「遊び」 は許されない。 それは 「古き、良き昔」

への郷愁に過ぎない。

動物は自己保存・快適 (実利・福祉)を求めることしかしない。人類のみが 営々と何万年もかけて、実利とは関係のない 「無駄」 の中に価値を見出して人類文化を築いて来た。それを忘れることは、人類であることの特権を放棄して、これまでの進化の道を逆行することではないのか?

Слайд 19Unique character of Scientific Discussion
政治家、弁護士は その職業上、議論に勝つために議論しなくてはならない=相手を折伏することが至上目的。
科学者は議論に勝つために議論をするのではない。議論を通して何が本当であるかを見つけるために議論する。何が正しいかが重要であって、誰が正しいかは二次的。 ∴ 如何に自分は正しいと固く信じてゐても、ことによると、自分は誤りで、相手の意見が正しいかも知れないと考へない限り、サイエンスの議論は成り立たない。
∴「自分は常に正しい」人はサイエンスには向かない。


Слайд 20「権威」 を崇拝するな
サイエンスに「絶対の権威」は存在しないし、存在してはならない。
所謂 「権威」を尊敬することは良いが、「権威」を崇拝したり、「権威」に怖気づいてはならない。「権威」の衣の下にあるものは自分と同じ人間である。「盲目の尊敬は、たまたまそれを差し向ける対象が正鵠を得てゐても、何にもならぬのである。」(寒山拾得、鴎外)
常に「健康な懐疑心」(healthy skepticism) を持ち、「権威」に挑戦することでサイエンスは進歩する。それは「非礼」ではないどころか、むしろ研究者としての義務である。
決して自分自身の思考を停止するな。自分の目で見て、自分の手で触って、自分の心で考へたものだけが本物なんだ、本で読んだことなんか、風が吹けば吹っ飛んじゃふんだ。(木村雄吉)


Слайд 21Guiding Principle
それぞれの国には独自の歴史、伝統、社会のしきたりがあります。単に、どこかの国がやってゐるといふだけで、安易にそれに追従することは危険です。然し、それと同時に、現状維持は誰にとっても気楽なものですが、それを盾にとって、良いお手本が目の前にあるのに、やるべき改革をしないのも、間違ってゐます。 鈴木 「今浦島の目に映る日本の科学研究制度 -- 束の間の幻影」 蛋白質・核酸・酵素 49:2303, 2004)


Слайд 22今、日本が必要としてゐるのは 風車に突進する Don Quixote
あるがままの世の中と折合ひをつけることが出来なくて、いつも、うつけた夢ばかり見てゐるのは、それは狂気に違ひない。 然しな、本当の狂気といふものは、あるがままの世の中と折合ひをつけるだけで、あるべき世の中のために戦はうとしないことなのさ。 Cervantes、「Man of La Mancha」


Слайд 23Last comment
三回の講義で述べた全てのことは、個人としての私自身の経験に基づいた正直な意見であって 「権威」とは無縁のものです。聴いてくださった方々にその内容を押付ける気は毛頭ありませんし、口だけ開けて、鵜呑みにした挙句、消化不良を起しても、責任は持ちません。強調したいのは、常に自分自身でものを考へることです。私の講義は聴いた方々が自分で考へるための素材を提供したに過ぎません。同じ素材でも異なった背景、経験を持つ何十人もの人が聴いて、自分で考へれば、何十もの異なった結論が出て当然です。私の言ったことに賛成か、反対かはたいした問題ではありません。 自分自身の思考の結果、自分自身に納得の行く結論を出して戴ければ、講義の目的は達したと考へます。


Слайд 24Power Point Files available
三回に亘った講義に使用した Power Point ファイルを米田先生のオフィスにお預けしてあります。ご自由に閲覧してくださって結構です。
(Global COE の Home

page に??)

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